松平 莉奈(まつだいら りな、1989年〈平成元年〉 - )は日本の画家。「デジタルアーカイブ模写派」の提唱者。日本画教室「日本画アトリエ こま」講師、日本画グループ「景聴園」メンバー。京都市芸術新人賞や京都府文化賞奨励賞の受賞者。兵庫県生まれ。京都市立芸術大学出身、2014年同大学大学院美術研究科修士課程(絵画専攻日本画)修了。国際日本文化研究センターの研究会にも参加し、2018年から2020年には国文学研究資料館の「ないじぇる芸術共創ラボ」でアーティスト・イン・レジデンス(AIR) 日本画家を務めた。2022年には韓国に半年間留学。

中孝介やクレモンティーヌといったアーティストのCDジャケットも手掛け、2017年から『西洋史学』の表紙絵を提供している。2018年には和楽器演奏プロジェクト「Bamboo Flute Orchestra」のミュージックビデオに日本画を提供した。2023年には長崎県の天祐寺の依頼で、聖母マリアとイエス・キリストを題材にした、観音菩薩にも見える聖母子絵像を制作している。モチーフの「ひも」には「私たちを縛り、隔てるものを打ち破りたい」という想いがあり、「他者について想像すること」をテーマとする。日本画からの解放を指向し、日本画の手法を活用した人物の具象画を中心に手掛けている。

主な受賞歴

  • 2013年 - 出光興産「シェル美術賞」入選
  • 2015年 - 「VOCA展」佳作賞
  • 2015年 - 第3回 続(しょく)「京都 日本画新展」優秀賞
  • 2017年 - 平成28年度 京都市芸術新人賞
  • 2020年 - 第38回 京都府文化賞奨励賞

脚注

注釈

出典

参考文献

  • “【連載】アーティストインタビュー|松平 莉奈”. ArtSticker. (2024年5月27日) 2024年6月7日(UTC)閲覧。
  • “春木晶子のムーセイオン【ゲスト:呉座勇一、松平莉奈】殿と世間と男と女”. シラス. (2022年4月30日放送開始、2022年9月28日配信終了) 2024年6月7日(UTC)閲覧。
  • “ないじぇる芸術共創ラボ展『時の束を披く』―古典籍からうまれるアートと翻訳―”. ないじぇる芸術共創ラボ. 国文学研究資料館 2024年6月7日(UTC)閲覧。
  • 共同通信 (2024年2月9日). “「現在地」画家の松平莉奈さん 遠回りでも、深く理解して描きたい”. 愛媛新聞ONLINE. 愛媛新聞社. 2024年6月9日(UTC)閲覧。

外部リンク

  • Rina Matsudaira / 松平莉奈 - 本人サイト(SNSへのリンクあり)
  • 日本画アトリエ こま (@coma.nihonga) - Instagram
  • 景聴園 - 所属グループのサイト

(関連動画)

  • 国文学研究資料館 (2020年11月18日). どの先生に弟子入りする?~デジタル模写派誕生~(596s〜) - YouTube
  • 春木で呉座います。 (2023年2月4日). 【ゲスト:松平莉奈】「模写と写生とインターネット デジタルアーカイブのすすめ」(193s〜) - YouTube
  • galleryalphaM (2024年2月9日). 「開発の再開発 vol.4 松平莉奈|3つの絵手本・10歳の欲」 松平莉奈×石川卓磨 20240120 - YouTube

【古典インタプリタによる作品世界紹介 松平莉奈さん編】 YouTube

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