PlayStationのゲームタイトル一覧 (1999年) (プレイステーションのゲームタイトルいちらん (1999ねん))では 1999年にPlayStation対応として発売したゲームソフトを発売順に列記する。全627本。ただし追加要素のない廉価版は含まない。
発売ソフトの形態・変遷
PlayStationにとっての最盛期であるこの年は毎週のようにたくさんのソフトが発売されており、1999年9月2日だけでも10作を超える新規ソフトが世に送り出された。また、本体の発売から4年が経過したこともあって、各社はソフト開発のノウハウを身に着け、『バイオハザード3 LAST ESCAPE』など人気シリーズの続編も相次いで発売された。
新規タイトルにおいては、ホラーゲーム『サイレントヒル』(コナミ、1999年3月4日発売)が、恐ろしい怪物だけでなく、人間の心の闇に迫った内容やジャンプスケアによらない恐怖演出から人気を博し、シリーズ化された。また、『せがれいじり』(エニックス、1996年6月3日)はテレビ番組『ウゴウゴルーガ』で知られる映像作家秋元きつねが開発に携わっており、PlayStation時代のバカゲーとして知られている。
一方、SCEは1999年1月23日に携帯ゲーム機・PocketStationを発売しており、その半年後の1999年7月30日に発売された『どこでもいっしょ』は、プレイヤーと"ポケットピープル"と呼ばれるキャラクターたちとのコミュニケーションやPocketStationの連動機能が人気を集め、のちにシリーズ化された。また、『サルゲッチュ』(1999年6月24日発売)は、その名の通り、潜在能力が目覚めたピポサルをゲッチュ(捕獲)するという内容であり、ユニークなTVCMに加え、初期型コントローラよりも性能が向上し、アナログスティックや振動機能が備わったDUALSHOCK専用タイトルであったことが人気を呼び、やがてSCEの看板キャラクターの一つとして認知されるようになった。こちらもPocketStationとの連動機能として、本編で捕まえたピポサルを転送してミニゲームを楽しむことができた。
これ以外にもSCEからは『俺の屍を越えてゆけ』(1999年6月17日)や『パネキット』(1999年8月5日発売)といった作品が登場した。
一方、当時のSCEはアダルトゲームなどの成人向け要素を含む作品の移植には慎重になっており、この年に発売された『輝く季節へ』(原題:ONE 〜輝く季節へ〜)のように題名を変更するケースもあった。アダルトゲームメーカー・Leafも自社作品『痕』の移植企画をSCEに持ち込んだものの、却下されてしまった。 そこで同社はPlayStation用ソフト『To Heart』の企画をSCEに持ち込んだ後、PC版『To Heart』(成人向け)を制作した。PC版のヒットによりPlayStation版の企画が通り、タイトルを変更することなく1999年3月25日に発売できた。また、PlayStation版『To Heart』の制作にあたっては、成年向け描写の排除だけでなく大幅な加筆修正が行われており、PC版とは異なるシナリオが展開されただけでなく、恋愛ゲーム市場で大ヒットし、二次創作も盛んにおこなわれた。
また、この年には、コンピュータエンターテインメント協会(CESA)により「A区分(注意喚起不要)」「B区分(注意喚起が必要)」「C区分(発売禁止)」という3段階のレーティングが設けられたものの、その後ゲームソフトの審査はCESAから独立した組織が望ましいとの結論に至り、のちのコンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)発足へとつながっていく
凡例
- PS2不具合:PlayStation 2において不具合が確認されたタイトル。
- PS3動作
- 不具合:PlayStation 3において最後に不具合が確認されたPlayStation 3のシステムソフトウェアのバージョン
- 改善:PlayStation 3において不具合の改善が確認されたPlayStation 3のシステムソフトウェアのバージョン
1999年
脚注
注釈
出典
参考文献
- 「ゲームラボ令和元年春の特別号」、三才ブックス、2019年5月20日。
- 「PSクロニクル」、12-23頁。
- 『ゲームラボ 2022春夏』三才ブックス、2022年6月21日。


