トルラ酵母(torula yeast、学名: Cyberlindnera jadinii)は、酵母の種である。蛋白質資源としての家畜用飼料や、加工食品の添加物といて用いられる。製紙産業などの森林産業の副産物を使って培養される。生化学製品の原料としても用いられる。
概要
微生物タンパクを利用する目的で、第一次世界大戦中ドイツで、木材の酸分解糖液を原料にして、トルラ酵母を培養し、食料として利用しようという研究が行われた。これは実用化しなかったが、製紙産業の亜硫酸パルプ廃液を利用して培養する方法で、1950年代から家畜用飼料として用いられるようになった。トルラ酵母の名は現在はシノニムとなっている学名、Torula utilisの属名に由来する。
参考文献
外部リンク
- 鈴木康男, 宇田裕, 奥井誠一, 「トルラ酵母脂質成分 (第1報) 中性脂質および燐脂質の分析」『YAKUGAKU ZASSHI』 85巻 1号 1965年 p.72-76, doi:10.1248/yakushi1947.85.1_72
- 谷村顕雄, 秦邦男, 竹下隆三, 「トルラ酵母の成分 (第1報)」『YAKUGAKU ZASSHI』 84巻 7号 1964年 p.652-655, doi:10.1248/yakushi1947.84.7_652



