茂山 宗彦(しげやま もとひこ、1975年(昭和50年)6月4日 - )は、狂言方大蔵流の能楽師・俳優 。重要無形文化財保持者(総合認定)。二世茂山七五三の長男。
人物
1975年に、茂山眞吾(二世茂山七五三)の長男として生まれる。
父、祖父四世茂山千作および曽祖父 三世茂山千作に師事し、1979年、4歳のとき「以呂波」で初舞台を踏む。愛称は「もっぴー」。
東山高等学校卒業、京都造形芸術大学(現京都芸術大学)卒業。
1989年に京都能楽養成会に入会、1990年に「千歳」、1996年に「三番三」を披くなど活動を重ねるが、狂言師としてやっていく決意をしたのは、2000年に「釣狐」を披いた頃であった。
1994年、従弟の茂、弟の逸平とともに「花形狂言少年隊」を結成し、若い世代向けに活動する。2000年からは、「心・技・体、教育的古典狂言推進準備研修練磨の会(TOPPA!)」を千三郎、正邦(現在の十四世千五郎)、逸平、茂、童司(現在の三世千之丞)と共に主催。2006年からは正邦、茂、逸平、童司と共に「HANAGATA」として活動し、2020年からは「Cutting Edge KYOGEN」に改称した。
2009年に「花子」を披く。2014年に「京都府文化賞奨励賞」を受賞し、2017年に日本能楽会会員(重要無形文化財保持者総合認定)となる。
俳優としても活動し、2007年のNHK連続テレビ小説『ちりとてちん』の徒然亭小草若役と、その決め台詞「底抜けに…」がよく知られた。その際のポーズは、宗彦本人が考案したものである。
私生活では、2007年に結婚した。釣りが趣味。なお、性格は祖父によく似ており、衝突することがしばしばあったという。
狂言以外の活動
- テレビドラマ
- ドラマ新銀河『京都発・ぼくの旅立ち』(NHK、1996年) - 新吉
- 連続テレビ小説(NHK)
- 『ふたりっ子』(1996年)
- 『ちりとてちん』(2007年10月 - 2008年3月、2013年10月からBSプレミアムで再放送)
- 『ちりとてちん外伝「まいご3兄弟」』(2008年7月)
- 『おちょやん』(2020年) - 初代 天海天海 役
- 『活動写真の女』(NHK、1999年)
- 『終のすみか』(NHK、1999年)※文化庁芸術祭参加作品
- ドキュメンタリー
- 『男自転車ふたり旅〜チェコ ボヘミアの街道を行く〜』(NHK、2009年)
- 『伝統芸能の若き獅子たち〜茂山宗彦 いまこそ狂言師の賭け時〜』(NHK、2010年)
- 『チャリダー★』(NHK BS1)レポーター
- ミュージカル
- 『アンネの日記』(1997年 - 1998年)
- 『ザ・近松』(1999年)
- ニュース番組
- 『FNNスーパーニュースアンカー』(関西テレビ) - コメンテーター
- 『ぐるっと関西おひるまえ』(NHK、2008年4月 - ) - 司会
- テレビCM
- 『パテックス フェルビナク35』(第一三共ヘルスケア、2007年)
出典
関連項目
- 茂山千五郎家
外部リンク
- 狂言師の虚言多し - 公式ブログ(2008年7月25日から)
- 京都のしがない物書き 椿屋2008 - 「狂言師もっぴー」として、2008年7月25日までブログ文寄稿
- 京都のしがない物書き 椿屋 アーカイブ- 2014年4月以前のブログ文寄稿
- 茂山宗彦ついったー
- 茂山宗彦 - NHK人物録




