ラビ郡(ラビぐん、Labi)はブルネイ・ブライト地区にある郡。14の村(カンポン、マレー語:kampong)からなる行政区画である。ブライト地区の中央から見て南西にあり、北はリアン郡、北東はブキト・サワト郡、東はスカン郡、南と西はマレーシア・サラワク州、北西はクアラ・バライ郡とセリア郡に接する。
ラビ郡はラビライム(マレー語:Limau Labi)の特産地である。都市から離れた農業地帯であるが、電気・電話・道路・ごみ処理・公園が整備されている。面積は361.8km2、2006年現在の人口は2,300人。現在の郡長(Penghulu)は、2003年7月7日に就任したカマルハン・アトマ(Haji Kamarhan bin Atma)である.
村
ラビ郡は更にラビ一区(Labi Satu)、ラビ二区(Labi Dua)に分けられる。ラビ郡の村は以下の通り。
- ガタス村(Kampong Gatas)
- ケスィリン村(Kampong Kesilin)
- ケナポル村(Kampong Kenapol)
- スンガイ・ペタニ村(Kampong Sungai Petani)
- タパン・ルパク村(Kampong Tapang Lupak)
- テナジョア村(Kampong Tenajor)
- テラジャ村(Kampong Teraja)
- テルナン村(Kampong Terunan)
- ブキト・プアン村(Kampong Bukit Puan)
- マラヤン村(Kampong Malayan)
- メダラム・ケスィル村(Kampong Mendaram Kecil)
- メダラム・ベサル村(Kampong Mendaram Besar)
- ラタン村(Kampong Ratan)
- ラビ・ラマ村(Kampong Labi Lama)
教育
内陸に位置するため、ラビ郡には3校の初等学校があるのみである。進学する場合、地域の住民はセリアやクアラブライトへ通学する。ラビ郡にある学校は以下の通り。
- ラビ小学校(Labi Primary School) - 1959年開校。2004年現在の児童数は78人
- ランパヨー小学校(Rampayoh Primary School)
- チュン・フア学校ラビ校(Chung Hwa School, Labi) - 1946年開校の中国人系学校。2004年現在の児童数は40人
健康
ラビ郡に所在する医療機関はラビ・ヘルスクリニック(Labi Health Clinic)のみである。この機関は、1958年に開院したラビクリニックを2002年に約70万ドルをかけて新築・拡充したもので、外来・救急・母子の健康・献血・歯科を提供している。
農業
ブライト平野に位置するラビ郡は、ラビライムの生産で地元ではよく知られており、地元の柑橘類の商標となっている。それに加え、ブルネイ農業省はラビ郡に事務所を構え、稲作をはじめ野菜や果物(オレンジ、ドリアン、バナナなど)の生産を監視することで農民の援助と監視を行っている。
2003年の推計では、野菜607t、果物約1,700t、米170tを生産した。
脚注




