『マルクスの二挺拳銃』(マルクスのにちょうけんじゅう、原題:Go West)は、1940年に製作・公開されたアメリカ合衆国の映画である。
概要
マルクス兄弟のメトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)専属第四作。監督は前作『マルクス兄弟珍サーカス』に引き続きエドワード・バゼル。共演は主に西部劇で活躍したジョン・キャロル、D・W・グリフィス作品などで知られるベテラン、タリー・マーシャルなど。
あらすじ
クエンティン・クエールは、一山あてようとゴールドラッシュに沸く西部を目指す。彼は金鉱を求めて西部へ行くジョセフとラスティのパネロ兄弟に出会いセールスを試みるも逆にお金を巻き上げられてしまう。
パネロ兄弟は、ダンという老人から、「死人の谷」という辺境の土地の権利書を10ドルで譲り受ける。ダンによると、その土地は40年前にターナーという詐欺師同然の男から無理やり売りつけられたという。一方、ダンの孫娘イヴとターナーの孫テリーは恋仲であるが、前述の事情によりダンに結婚を許してもらえない。そこで2人は「死人の谷」を東部の鉄道会社に高く売ってダンの怒りをおさめようとするが、事情を知らないパネロ兄弟は酒場の所有者のレッドに飲み代代わりに権利書を渡してしまう。パネロ兄弟と再会したクエールは鉄道会社の幹部ジョン・ビーチャーとの間を仲介して権利書を高く買い取らせようとするが、ビーチャーはレッドと共謀して権利書を奪い取る。
クエールとパネロ兄弟は、テリーとイヴのために権利書を取り戻し、ニューヨークの鉄道会社に届けるのに手を貸す。
キャスト
スタッフ
- 監督:エドワード・バゼル
- 製作:ジャック・カミングス
- 脚本:アーヴィング・ブレッチャー、バスター・キートン
- 音楽:ジョージ・ストール
- 撮影:レナード・スミス
- 編集:ブランシュ・セーウェル
- 日本語版台本:佐藤一公(テレビ版1)
関連項目
- 『キートンの西部成金(キートンのゴー・ウェスト!)』 - 原題が同じで、いずれも19世紀アメリカ合衆国のジャーナリスト・政治家であるホレス・グリーリーの"Go West, young man(西部に行け若者よ)"にちなんだタイトル。
- 『キートンの大列車追跡』 - 疾走する蒸気機関車を使ったギャグシーンがあり、『マルクスの二挺拳銃』はこの作品を踏襲していることが指摘されている。
- 『科学者ベル』 - 1939年公開のグラハム・ベルの伝記映画。『マルクスの二挺拳銃』の作中に、この映画に引っ掛けたギャグがある。
脚注
外部リンク
- マルクスの二挺拳銃 - allcinema
- Go West - TCM Movie Database(英語)
- Go West - オールムービー(英語)
- Go West - IMDb(英語)
- Marx Brothers [1940] Go West - インターネットアーカイブ




