アルコールランプ(酒精灯、酒精洋灯、英: spirit lamp)は、燃料用アルコール(メタノールやメタノールとエタノールの混合アルコール)を燃料とするランプ。
点火と消火が簡便で、照明用途と加熱用途は形状が異なる。
照明用
レストランやバーなどでテーブルランプとして用いる。
加熱用
アルコールバーナー(英: alcohol burner)とも称し、下記に用いる。
- コーヒーサイフォンで湯を沸騰。
- 実験時に試験管、フラスコ、ビーカー、蒸発皿など器具の加熱や滅菌操作など。
- 日本は、子供がマッチやライターの扱いを知らない、危険性を除いて実験に集中させる、などを理由として、小学校の理科教科書はアルコールランプを記述せず、2005年度から低学年教科書はガスコンロを推奨している。高学年以上は火力が強く火炎が安定しているガスバーナーを用いる。
加熱用のアルコールランプ本体は、主に次のパーツで構成される。
- アルコールを入れる容器(ガラス製、金属製、耐熱樹脂製などがある)
- 燃芯になる太い紐状の芯
- 芯を支える部分
- 蓋(キャップ)
アルコールにひたされた芯の一端が瓶の口から出ており、ここに火をつけて用いる。芯の内部をアルコールが毛細管現象により吸い上げられて燃えるが、芯自体は先が焦げるものの、そこから下はほとんど燃えずに炎を上げ続ける。
実験で試験管を加熱する場合は、試験管の底あたりを、炎であぶる。フラスコやビーカーを加熱する場合はいくつか方法があり、ひとつは三脚(五徳)の上にセラミック金網や三角架を配置し、それらの下にランプを置く方法であり、もうひとつの方法は下の写真のような支持装置を使う方法である。
消火する時には、蓋(キャップ)を横側から寄せつつ芯の部分にかぶせる。
最近は、ループ状の銅管の内部にガラス繊維などでできた芯が通してあり、この銅管に開けられた小さな孔からメタノール蒸気を噴出させて燃焼させるトーチ式のものも多い。
出典
注釈
外部リンク
- アルコールランプ 理科ねっとわーく(一般公開版) - ウェイバックマシン(2017年10月3日アーカイブ分) - 文部科学省 国立教育政策研究所

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